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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第198号       ’04−05−07★

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     笑えない、、

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●「おかしい」は

 

漢字を交えると「可笑しい」。 可笑は<笑う可し>、<笑って良い>

状況だ、ということ。 要するに<面白い>わけだが、、

 

面白くない、笑えない、、ような状況に出くわしても「おかしい、、」

と言うから、やはり可笑しい。 無意識の反語的用法、もう笑うっきゃ

ない、という様子すら目に浮かんで<面白い>。 即ち「普通でない」

 

や「辻褄が合わない」。 その「オカシイ!」を頻発せずにいられない

この頃です。 古文で言う「おかし」の、「風情がある」、「美しい」、

「優れている」などから遠く隔たってしまいましたが、言葉は生きもの。

 

 

天皇が<国民の象徴>なんていうのも<遠く隔たってしまった>例です

が、投票で選出される国会議員はともかくも<国民の代表>。 そして

その中でも知識や経験が豊富な人が選ばれてなる<閣僚>、、

 

だから国民の義務などは当然率先、果たしておられると信じたかったが、、

どこからか彼らの国民年金未加入や保険料未納が暴き出されたり、それ

を「3兄弟、、」と揶揄したご本人が実は同じミスを犯していたり、、

 

さながら笑い話。 しかし笑えない、「人を呪わば穴二つ」。 足元に

気を付けりゃ良さそうなものを、同じ穴に落ちたのだから落語の与太郎

さん並み。 敢えて善意?に解釈すれば、さすが党代表、

 

<笑いを取りに行く>世の風潮まで<代表>してくれたんだな、とでも。

しかし、いくら何でもサービス過剰、薄っぺらな国民性をわざわざPR

するなんて、事実上<反日分子>。 ともかく分かったのは、

  

誰かにマズイことがあったと聞けば、オレは大丈夫だろうな? 見回す

のが普通。 だが政治家はそうしない、フツーじゃない、オカシイ、と

いうこと。 あの<秘書給与詐取疑惑>にしても、

 

元民主党山本穣司議員の事件は4年前。 すぐ自分のを見直し、適切に

対処してりゃ<辻元>も<真紀子>も無くて済んだはず。 そうしない

のはオカシイ、と凡人は思うが、大ベテラン議員佐藤観樹元自治相は、、

 

ですからな、どんな神経してるのやら? しかしそのくらいオカシイ人

たちが<政治家>やってるのが現実、笑い事ではありません。 そりゃ

永田町も一つの人間社会、ほかの集団同様、

 

ウッカリ型やズボラ型も相当の割合で含まれているはず、出来の良い人

は僅かひとつまみ、と推定して当たらずと言えども遠からず。 むしろ

権力欲や自己顕示性の突出した人々の集団、初めから少しオカシイのだ。

 

従って監視や抑制は必要。 <番>記者なるもの、そう機能すべきじゃ

ないのか。 政治家がフツーじゃないこと、もっと書きまくれよ。

 

*   *

 

たとえば年金加入実績を調べる気なら、民主党河村議員がTVで見せて

くれたように、議員会館の自室から電話で問い合わせて所要僅か3分!

さらに<被保険者記録照会回答票>まで送付されて来るという丁寧さ。

 

  社会保険料を納付していた議員も、それが名義借り的社員としての

  納付だったのなら、健康保険法違反、政治資金規正法違反、公選法

  違反、詐欺罪、などに当たるはず、、 とも河村議員は言う。

 

そのくらいの僅かな手間、何なら家族か秘書にでも調べさせられること。

ハキハキ調べを進めないのは、議員たちが違法性を自覚しているからに

違いない。 即ち<犯罪者>多数の立法府、ろくな法律は作るまい。

 

まず自らの適法性を確立すべき公人たちが不用心かつ怠慢なこと、この

ように<笑えない>レベル。 そんな彼らが、人のためにどれほど心を

用いるか、働くか、とても期待できない。 その<暗さ>からだろう、、

 

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●就職先として<お笑い>

 

を選ぶ若者が急増している、と某日夕刻の報道番組は伝え、その画面に

は<吉本芸人養成学校 第9期卒業公演>を観ようと行列する人々の姿。

 

なるほど、若い人ばかり、、それにしては楽しそうな顔付きじゃないね。

笑いの世界に入る手がかりを求めて、の緊張ゆえ? そんな余裕の無さ

で、人を笑わせることなんか出来るのかなあ、、 懸念あり。 しかも

 

「就職先として、、」ということは、、大学も出て、でしょう。 親も

悲しむだろう、小・中・高・大、14年間勉強させた(本人、したんだ

ろうね?)挙げ句がお笑い芸人志願とは。 こりゃ笑えない、、

 

 

すると画面から<先輩>の声、「世に出られるのは何千人の中の一人か

二人、、」。 そうでしょうとも。 人を楽しませるとか笑わせる才能

なんて、誰にでも宿っているものではないのだ。 たとえあったにせよ、

 

本職になる気なら、ティーン・エイジでプロのレベルに到達していなく

ちゃ。 その年齢で? これから<養成学校>に? 遅すぎだし、第一

<養成>など出来るものなのかね?

 

<学校>だから<笑わせ方の基本>みたいなことは教えるに違いないが、

習えば身に付くとは限らないし、付いても必ず発揮できるか、いや発揮

すれば誰にでもウケるか、、 that is the question.

 

  幸い?この国、求められる笑いの質が高くない。 駄洒落、モジリ、

  オチョクリ、頭の叩き合い、、で足りるかも。 しかし、そんなの

  <芸>じゃない、即ちハンパ者になるだけ。 笑い事じゃない、、

 

それに、<面白きゃいい>時代とは言いながら、養成して供給しなきゃ

ならないほど、芸人の需要、あるのかね? 卒業者は毎年出ても、芸は

一日にして成らず。 結果、ハンパ者の過剰供給、、 見えてます。

 

でも目指す、わけ? ボクは別です、だって? 身の程知らずというか、

常識欠如、、 何やってもそれじゃうまく行かんよ、キミ。 自分では

<面白い>つもりでも、人の目にはオカシイ奴にしか見えないんだから、、

 

*   *

 

は、ほかの分野にもあります。 春先、あちこちの写真学校卒業制作展

で言葉を交わした学生たち。 写真でメシを、というのが毎年ウヨウヨ

湧き出る。 それだけの求人、あるんですかね?

 

  多分、無い。 で、目立とう、売り込まねば、、となって、<努力

  過剰>的、自己満足的な画が並ぶ。 へえ、こういうのが近頃風?

 

  その影響でもあるまいが、一般の写真展にも<近頃風>の<作品>

  が多く、化石にはピンと来ない。 ところがある日、<作品>脇の

  参考展示、直球勝負的<横浜埠頭半世紀の発着風景>にピーン!

 

  標準レンズ、目の高さから真っ直ぐ。 対象は<決定的瞬間>的に

  捉えられ、人物は茶髪ピアス無し。 埠頭の空気そのままの克明な

  モノクロ画像、いわば歴史資料。 おお、これぞ<写><真>!

 

案じた通り就職内定率は高くなかったが、デザイン、制作、印刷関係、、

仕事は色々で、皆が皆レンズ1本に人生を託すわけではない、やれやれ。

だが、<フリー>を志す、と答えた者も少なくなかった。 訊くと、

 

その動機は「〜を撮りたい」でなく、「指図されるのがイヤだから、、」。

(<成功型>の科白じゃないな。 ま、誰にも運試しする権利はある、、)

 

この手合いが(国の<指図>にも従わず)イラクなどへ行きたがるんで

しょう。 そして<武装勢力>に<指図>されでもすりゃ、少しは、、

いや、ワカランかも。 その後の<人質>をTVで観たが、未だ懲りて

なんかいないようでしたからな。

 

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●実はその種の<問題>、

 

当家にもありました。 二男ですが、D大仏語科を出た時、組織社会は

嫌だ、で「役者になる」。 バカじゃなし、いずれ正気に、、が見込み

違い。 アルバイトで自活10年、頑張りやがった。 しかし結局

 

その業界の理不尽に翻然転換、<理学療法士>志望。 予備校通い1年、

S医療短大で3年、親もビックリの猛勉強。 目出度く国家試験も通り、

この春<白い>組織社会(結局!)の一員に。 何とも長ーい道草、、

 

37歳で新卒、とはフツーでない。 しかし大笑い、彼の<10年>が

療法士になる上で大いに役立ったからです。 まず理不尽に堪える覚悟

(は冗談)、患者さんの姿勢や表情から病状を読み取る眼力、

 

治療計画作成に必要な想像力、患者さんの心を掴む対話力、治療指導に

際しての形態模写的演技力、、 どれも役者修行で磨かれていたわけ。

 

 

じゃ、私からのプレゼント、Rational Process を伝授してやろう、と

ある日手ほどきして嬉しいビックリ。 こいつ、もう出来てやがら、、

 

素質は(エヘン、私の子ですから)悪くなかろう。 それが解剖や作業

実習のレポート書きで連日しごかれるうち、論理的思考パターンに成長

していたようで、長々しい講釈は無用でした。

 

点検結果良好。 あとは必要の都度、私がメールでコーチしてやれば、、

の<仮免>。 <笑えない>私にしては、珍しく気分良く笑えました。

 

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成功の秘訣は<選択と集中>ですが、時に選択は必ずしも Rational で

なく、そのため「役者? まさか!」にもなったり。 それでも何とか

笑える日を迎えることが出来たのはひとえに<幸運>。 同様、

 

<お笑い>や<写真>を選択した若者たちにも、笑える日が訪れるかも

知れません。 化石としては、陰ながら彼らの幸運をお祈りするのみ。

 

同様、永田町や霞ヶ関のオカシイ人たちのためにも祈るべきなのだろう

けれど、、 あれは死ななきゃ治らんでしょうな。 私は笑えない、、

                          ■竹島元一■

    ■今週の<私の写真集から>は、 ★蝶よ花よ★

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